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■715 / )  閉幕後の会場【ご感想はこちらへ】
□投稿者/ 四葉 -(2025/11/01(Sat) 02:17:26)

    ◆カーテンコール◆





    (余韻がさめない内に、キャストが全員舞台幕前に並び、一人ずつの紹介と礼。最後に全員頭を下げて、拍手に包まれて)



    (その後、キャストがはけると客席が明るくなる)



    ナレーター:これにて、2025年度四葉劇『若草物語』を終了いたします。――えっと、これを読み上げればよろしいのでしょうか?(何らかのやり取りが成されたような小さな話し声と、メモを開くカサカサという音がマイクに乗り。)「よろしければ、ご感想をお寄せくださいね!」【もしよろしければ、こちらの記事へのレスする形で感想をいただけたらありがたいです…!】





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■714 / )  第7場
□投稿者/ 四葉 -(2025/11/01(Sat) 02:15:59)

    ◆第7場◆



    第7場 マーチ家の居間



    (幕が開きライトアップ。ベスは長椅子に横になり、マーチ夫人や他の姉妹達はそれぞれ好きな場所で寛いでいる)



    ナレーター : 一年後のクリスマス、大病を患っていたベスも次第に元気を取り戻しつつあった。戦場で病に倒れたマーチ氏も良い状況との嬉しい知らせが入り、昨年より少し大人になった四姉妹の姿がある。



    ジョー : 一年前のクリスマス、プレゼントがないって文句を言ってたんよね、わたし。(縫い物をする手を休め、去年のことを思い出してはおかしそうな口ぶりで言うと、べスのほうを向いて)べス、ちゃんとあったかくしてる? 欲しいもの、ない?(やわらかな声色で、気遣うように問いかけ)



    ベス :(弱いながらも微笑を浮かべ)大丈夫よ、有難うジョー。…去年と同じ。(静かに頷き)お父様もご回復なさったし、私も少しずつだけど快方へ向かっているもの。



    メグ : (快方へと向かいつつあるベスの姿に、安心したような眼差しを向けて。)この一年でいろいろなことがあったわね。(それから一幕の冒頭でそうしていたように、左手を光にかざし見る。自分の境遇を憂いていた溜息はもうそこにはなく、代わりに薬指に輝く婚約指輪を大切そうにその瞳に映し。)



    エイミー : (姉たちを順番に見て、ベスのところで少し気づかわし気に、大丈夫そうと分かれば目元を和ませ、一年前とはうってかわった少しおとなびた笑みを浮かべて)わたしもお勉強がんばることに努力している…よ。べスが悪かった間、あのマーチ伯母さんのところで、ちょっとはおとなしーくしていたし。



    ナレーター:成長した四人の娘たちを見守っていたマーチ夫人に、「お父様がご覧になれば、愛しい娘たちの成長振りに吃驚なさるでしょうね。」と褒められると、遠い戦場の父を思い、娘たちはしんみりと頷く。



    (突然、ノックも無しに扉が開き、ローリーが顔を出す)



    ナレーター:マーチ家の5人は、驚きながらも、口々に「メリー・クリスマス」と声をかける。ローリーは挨拶を返すのももどかしげに、「マーチ家の皆様に、もう一つクリスマス・プレゼントです!」と告げて扉を振り返る。



    (その言葉が何を指しているか瞬時に理解した一同、各々に声を上げる)



    ベス : (ソファの上に起き上がろうと…して、驚きも手伝い少し背を滑らせながらも)お父様?



    ジョー : (ベスが起き上がるのを介助すべく、その背中に手を添えながらも期待に声を震わせて)まさか……お父さまがお帰りになったんや……!



    (幕。二人分の靴音が止まり、扉が開く音)



    メグ : (声だけ。)お父様。(三者三様に喜びを表現する妹達に目を細めた、そんな間を設けてから。)お帰りなさいませ!(本人も笑顔で駆け寄っていったことが想像できそうな弾んだ声色で父を出迎えようと――)



    ベス : (声だけ。)お父様、お帰りなさい…(か細い響きながら、喜びの溢れる声。家族が全員揃った嬉しさを噛み締めている余韻を残して――)



    エイミー : (声だけ)お、お、お父さま〜〜っ!(大人びた発言はどこへやら、ころっと末っ子の本領発揮、砂糖漬けライムのような甘えた声でさびしかったアピールを)



    ジョー : (声だけ)おかえりなさい、お父さま!(姉妹といるときよりもすこし幼く、よろこびを多分に含んだ声で。ひさしぶりに全員揃った家族がそれぞれに明るい感情を分かち合うような余韻を残し、終演)

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■713 / )  第6場後半・幕間6
□投稿者/ 四葉 -(2025/11/01(Sat) 02:14:25)

    ◆第6場後半・幕間6◆



    第6場 マーチ家の玄関ホール(後半)



    (突然訪問してきたマーチ伯母が入って来て、青ざめて立ち尽くす青年と少し赤くなった姪を見付ける。ブルック先生、マーチ伯母に会釈すると、いたたまれずに奥の書斎へと逃げていく)



    マーチ伯母 : (ドアの開ける音が来訪の合図、と言わんばかりに、バンと音を立て玄関ドアを開け。挨拶することなく、杖をつき足を引きずりながら中へと入ってくれば、そこにいた二人の様子に少し驚き目を丸くし――たのは一瞬のこと。青年の後姿を、双眸細め鋭い視線で追いかけ。姿が見えなくなれば、呆れたような表情をしながら姪を見、大袈裟にため息をついて)おやおや、何だい、このざまは…(眉を顰め、険しい眼差しを姪に向けながら、低く落ち着いた…しかしながら不機嫌さの混じる低いトーンで話を始めて)



    メグ : (荒く閉じられた扉の音に肩を震わす。伯母の気迫に思わず後ずさりをしながら、震えそうになる声を何とか抑え、慎重に言葉を紡ぐ。)ご、ごきげんよう、伯母様。――お父様のお友達の方ですわ。あの、母を呼んで参りますわね…。(その鋭い視線を避けるように目元を伏せたまま、急いで扉の方を目指し。)



    マーチ伯母 : (後ずさりする様子に、眼力を弱め小さく吐息を零し。母親を呼びに行こうとする背に、再度険しい視線を向け)…お待ち!(落ち着きのある低めの、威圧的な声で姪を呼び止め)私も一言言わせてもらうよ(手にしている杖で強めに床をつき)あれがローレンスの家庭教師だね?(先ほどの、逃げるような後姿が思い出されれば、知らず眉を顰めていき)この間、ジョーがあんた達のことで嘆いていたよ。可哀想にねぇ…(身の回りの世話をしている次女の様子を思い出せばますます嘆かわしく感じ、大袈裟にその感情を言葉に乗せて)…で?あんたは、その…ルック?とかいう男と――まさか結婚を考えているんじゃないだろうね?(カツカツと杖をつつ足を引きずりながらも姪ににじり寄り。苛立ちを隠すことなくドレスの裾を払い、どうなんだい?とギロリと姪を真正面から睨み付け)そうなら、あたしは一文たりともあんたに財産を渡しやしないよ!



    メグ : (伯母から投げかけられた言葉に青ざめ、思わず歩みを止める。目を瞑り、震える左手を右手で包むように胸の前で握ってから――再び瞼を上げた時、瞳には光を宿し。)私はお金なんて要りません。(振り返り、相手の目をしっかりと見据えて。)伯母様はお好きな方にお金を差し上げれば宜しいのですわ。(静かに、だけれどもどこか凄みを含んだ声で返して。)



    マーチ伯母 : (メグの物言いに、僅かな時間口を閉じ――そして小さくため息をつき。改めて姪を真正面から見据え。先ほどよりはずっと落ち着いた、若干の心配を含んだ声音で諭すように話をしていき)いいかい、マーガレット。よぉく考えてごらん(一旦言葉を切り)あんたの下には、三人の妹たちもいるんだ。いい家に嫁いで実家を盛り返すのが、長女たるあんたの役目じゃないのかい?(一歩、姪の方へ足を踏み出し、首を傾げつつ姪の顔を覗き込み)あんな…金もなければ地位もない、貧しいクック…?とやらは、あたしの財産が目当てなんだよ(眉を顰めれば、底意地悪そうな口調でそう話し)ローレンス爺の援助だってそうそう続くまいからねぇ(ふんっ、と鼻を鳴らし)



    メグ : 伯母さまがいつも気にかけ、心配してくださって下さっていること、感謝しております。(きっと、彼女達のこれまでの関係性があってこそ。それもまた胸の内が口を突いて出たような嘘偽りのない言葉で。しかし、一瞬の間を挟んで「でも」と続けると、毅然とした面持ちで一歩前へと踏み出しながら。)私は伯母様の言いなりになんてなりません。…私が愛しているのはあの方だけですわ。私のジョンはお金を目当てに結婚するような方ではありませんし、貧乏も働く事も苦じゃありません。今までだってそれで幸せでしたもの。(これまでに思いをはせる一瞬だけ、僅かに笑みを含んだ柔らかな口調を見せたかもしれない。そこで一度呼吸を整えてから、静かに口を開く。)私達の事に、口出しなさらないでくださいませ。(伯母の双眸から視線を逸らすことなく、きっぱりとした口調で。)



    マーチ伯母 : (感謝を伝えられれば、こちらの思いが伝わったかと一瞬安堵するも、続く青年への思いを馳せる様子には、興醒めしつつ険しく双眸を細め。続けてきっぱりと反発をされれば、ふんっと鼻を鳴らし)全く…強情な娘だね!あんたは大損した事に後で気付くんだよ(怒気を含んだ口調で話を始めるも、諦めよりは匙を投げたといった具合に頭を横に振り)やれやれ…あんたには失望したよ(盛大にため息をつき)あんたの母さんに頼まれごとがあったんだが、もう知るもんかね。長居は無用(杖で床を強く突きつつ有言実行、そのまま踵を返し)あたしは帰らせてもらうよ、あんたの「ジョン」とその知り合いとやらにせいぜい面倒見てもらうといい(振り返ることなく玄関の扉まで、強めに杖をつき足を引きずりながら歩き。そのまま扉を勢いよく開けて己が出ていけば、盛大な音を立て扉がしまり)



    (マーチ伯母がかんかんに怒って出ていくと、大きな音を立てて扉が閉まる。)



    (マーチ伯母に自分の思いの丈をぶつけてしまった反動で、呆然と立ち尽くすメグ。背後からブルック先生の腕が伸びてきて、彼女を抱き締める)



    ジョン・ブルック : 聞かずにはいられませんでした、メグ…あなたは僕を弁護してくれたし、伯母さまはあなたが少しは僕のことを…その、好きなのだと…証明してくださいましたからね(静かな口振りだったけれども、隠し切れない喜びが言葉のはしばしから溢れていて)



    メグ :(伯母の出て行った扉を見つめていた強張った顔が次第に赤くなって行くのは、自分がブルック先生の腕の中に居ると気付いたから。声に乗って伝わってくる嬉しさを感じ取ると、自然と頬は綻んで行き。)…伯母様があなたの悪口を口にするまで、自分の気持ちに気付いていなかったのですわ……。(首だけを傾けて振り返ると、はにかみ顔をそのままに柔らかく目を細め。)



    ジョン・ブルック : ……(メグの言葉を噛み締めるようにゆっくりと大きく、とても満ち足りた吐息を一つ)……愛しいマーガレット…



    (一つに寄り添う影。ライトフェードアウト。幕)


    幕間6 マーチ家の居間



    ジョー : (声だけ)だれか、なんとかして! ジョン・ブルックが……それはそれは恐ろしいことをして、メグがそれを喜んでるの!(ひとり慌てながら、必死に訴えかけるような声で)



    エイミー : (声だけ。はしゃいだ口調で)それはそれはおそろしいことってなにか、エイミーわかんないー。メグ姉さまが喜んでいるならいいんじゃないのかな?それより、ご婚礼の日が待ち遠しいよねえ、ベス?…ジョーったら、ここは方言じゃないんやね。



    ベス : (声だけ。妹に同意するようやや悪戯っぽく話した後はうっとりした口調になり)あら、ジョーも動揺しているのかしら?…ええ、本当にそう思うわ。メグはどんなに素敵な花嫁さんになるかしら。(夢見るように言って)…エイミーが方言なの?(つい小さな呟きが)



    ジョー : (声だけ。姉妹たちにことば訛りを指摘されるのも含め、訴えが聞き入れてもらえないことにしょんぼりした声色で)うう……もういいもん、いいもん……ローリーに慰めてもらうもん……。(ひと呼吸置いて、ふたたび訴えるように)ねえ、ローリー聞いて。だれもわたしの話を聞いてくれんの。わたし、この結婚にはぜったいぜったい反対やのに。――メグを他人にあげてしまうのがわたしにとってどんなに辛いか、だれもわかってくれん……。(声はどんどんちいさくなっていき)



    ナレーター:切々と訴えるジョーを言葉を尽くして慰めるローリー。最後に「君には僕がいるじゃないか」と結ぶ。



    ジョー : (声のみ。しばらく不満そうにもごもごとしていたけれど、結局はローリーの真心に打たれ。せいいっぱい、うっとりした声で)……ん、ありがとう、ローリー。あなたのおかげで、わたし、いつもどれだけ慰められてるかわからんね……。(すっかりほだされた様子の声で、次の幕へと続いていく)

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■712 / )  幕間5・第6場前半
□投稿者/ 四葉 -(2025/11/01(Sat) 02:12:37)

    ◆幕間5・第6場前半◆



    幕間5 メグとジョーの部屋



    ジョー : (声だけ。すこしいらだった口調で)この間、メグがローレンスさんのところに片方だけ忘れた手袋、ブルックさんが大事に持ってるってローリーが言ってたの。(一度呼吸を挟んで、)それでね、ローリーが問い詰めたら、あのひとったらメグを好きだと白状したんやって! メグはまだ若いし、じぶんは貧乏だから言い出せないでいるって。(ふうー、とおおきく息を吐く音がマイクに乗って。それから、さきほどよりも大きめの声で)……ねえ、メグ! これは由々しき問題やとおもわん!?



    メグ : (声だけ。咎めるというよりは諭そうと試みるような柔らかな口調で。)ジョー、少しは落ち着いて静かにしたらどう?ジョンは立派な方よ。病気のお父様の所にお母様と御一緒して頂いたけれど、それは良くして下さったってお母様が褒めていらしたじゃないの。それに、何がそんなに問題なのかわからないわ。(それから何かを思案するように一呼吸置いてから。)――私はあの方の事を特別に好きな訳でもないって、言ったでしょう?



    ジョー : (声だけ。メグの釈明よりも、親しげに名を呼ぶことに嘆くような声を出し)……ジョン? ジョンやって? いつの間にそんなに親しくなったん?(おおきなため息をひとつ)ああ……きっとメグはブルックさんに騙されてるんや……。お父さまもお母さまもすっかり丸め込まれたみたいやけど、わたしはぜったいにぜったいにぜーったいに、許さんからね! あっ、そうや、いっそ私がメグと結婚したらいいんや! それがいい、そうしよ?(さいごはやや強引にまくしたてるように)



    メグ : (声だけ。マイク越しにも伝わるよう、咎めるような、呆れたような声色を意識して。)何、馬鹿な事を言っているの。あのけちんぼで偏屈なマーチ伯母さんの相手をしているからって、ジョーまでおかしくなることないんじゃない?(それから、「ここからはアドリブです。」とアピールするかのように、わざとらしく声を落とし。)それに……今ここで私と結婚してしまっては、ジョーとローリーの青春が見られないじゃない?(深葉の仲良し姉妹が演じる二役に思いをはせながら、そっと様子を伺って。)



    ジョー : (声だけ。アドリブの不意打ちに、明らかに動揺した声がマイクに乗って会場に響く)えっ……! えと、その……。(ごまかすように、こほん、と咳払い。それもマイクに乗った)……もうっ! わたしはまじめにメグのことを心配してるのにっ!(むむ〜、と怒っている風の声色を演じて、舞台は次の幕へと)



    第6場 マーチ家の玄関ホール(前半)



    (玄関のベルの音、続けて部屋の中から応対に出る軽い足音)



    (幕が開くとマーチ家の玄関。メグは扉を開けたところで立ち尽くす)



    ジョン・ブルック : (緊張気味にマーチ家の玄関前に立ち、応答を待ちながら少し緊張気味。扉を開けてくれたのが想い人と分かると、眼差しが自然に柔らかく和んで、口元には嬉しそうな笑みを浮かべ) こんにちは、お久しぶりです。



    メグ : ――お久しぶりです。(声をかけられて我に返り、慌てた様子で挨拶を返す。)あ、あの、母がお目にかかりたいだろうと存じますわ。すぐに呼んで参りますのでどうぞ中に入ってお掛けになって…。(どこか浮足立った声色は隠しきれているだろうか。余裕を持って通れるだけのスペースを空けながら、屋内へと案内しようと。)



    ジョン・ブルック : (メグの言葉を遮るように)どうか行かないで…僕が怖いのですか、マーガレット?(自分から逃げ出そうとする想い人の退路を断つ位置に移動し、切なそうに声を掛けて)



    メグ : (とっさのことに思わず息をのむ。先ほどより幾何か近くで交わった視線を慌てて外してから、首を左右に振って。)そ、そんなことは…。(マーガレットと正式に呼ばれるのは初めて。それなのに自然に響いたことに、自分でも驚きを隠しきれず。)



    ジョン・ブルック : (戸惑う相手に、手を伸ばしかけて途中で止め、所在なさげにぎゅっと握ると、少し逡巡した後で困ったような視線を向けて)…ご迷惑はおかけしません。あなたが…その、あなたが僕の事を、ほんの少しでもどうにか想ってくださっているのか、それが聞きたいだけなんです。メグ、僕は本当にあなたを愛しています(躊躇いがちながらも、真摯に言葉を紡いで)



    メグ : (すぐに答えを返すことができずに黙り込む。ほんの一瞬の沈黙がとてつもなく長くも感じられ。)…ぞ、存じませんわ、私はまだ若過ぎますし……。(荒れた指先を隠すように手を握りながら、弱弱しい声で呟いて。)



    ジョン・ブルック : (そっと顔を近づけて、弱弱しいメグの声を聞き取ろうとして。相手の躊躇いは感じても、端からの拒絶は感じない。思い切って、握り込まれた手の上からそっと両手で覆うように握って)あなたが二十歳になるまで待ちますよ。



    メグ : (その落ち着いた声色や優しく自分を見詰める眼差しに動揺し、握られた手を思わず振り払ってしまう。罪悪感を帯びた瞳を何度か彷徨わせてから、俯きがちに距離を取り。)待つなんて、馬鹿な事を言うのはよしてください。(今まで何とも思っていなかったはずの外気が殊の外冷たくも感じられる。先ほど触れられた手の甲と指先とを、無意識に自分の手で包み込み。)私の事は放っておいて、どうぞお帰りになって!(動揺も後悔もその掌の中に隠しこんだまま、目を合わさず一礼し、その場を離れようと。)



    ジョン・ブルック : (手を振り払われて一瞬ひるんだものの、慌ててメグの後を追い、動きを遮るように前に立ち)本気で…本気でそう仰るのですか、メグ?(震える声で頑なな相手へ問い掛けて、自分の気持ちを落ち着かせようと何度か深呼吸をしてから)僕はいつまでもお待ちします。少しずつでも気持ちを変えては頂けないでしょうか。あなたがゆっくり考えてくださって結果を出すまで、僕はもう何も言いません(言葉に、相手を愛しく想う気持ちと慮る気持ちを籠めて)



    メグ : (行く先を遮られ歩みを止める。しかし言葉からも態度からも、その優しい想いが相変わらず、もしかしたら先ほどよりも強く伝わってきて。瞬時に言葉を返すことができなかった。やがて、意を決して口を開くと。)……私、煩わされるのは嫌ですわ。(震えを含んだ声を悟られぬよう、毅然とした態度を意識しながら。)こんな事考えたくもありませんし、あなたにも私の事を考えるのを止めて頂きたいんです。(ここで一度言葉を止め、小さく深呼吸すると、その息を吐きだすような口調で。)そうして頂く方が嬉しいんですの。(低めのトーンで、そっと告げた。)

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■711 / )  幕間4・第5場
□投稿者/ 四葉 -(2025/11/01(Sat) 02:11:04)

    ◆幕間4・第5場◆



    幕間4 マーチ家の窓辺



    エイミー : (声だけ)ローリーってほんとに馬に乗るのが好きなのねぇ。あーあ、あの人が馬に使うお金のほんのちょっぴりでも私にあればいいのになー(大げさなため息まじり)



    メグ : (声だけ)そう。お馬さんは素敵ですものね。(馬術部の姉を思い出し、ついアドリブに力が入る。)――あら、どうしたの?エイミー。(台本に戻ったのか今度は慈しむような声色で問いかけて。)



    エイミー : (声だけ。あー、始まった、と、馬の話を聞き流す沈黙の後、はっと我に返り、いかにも重要なことを打ち明ける口振りで)……わたし、実はお金がとーっても必要なの。だって私、たくさんの借金があるんだもの!!(最初は声を潜めていたが、劇的効果をねらってだんだん大きくなり)



    メグ : (声だけ。沈黙もどこ吹く風。舞台袖では、役者本人とも役ともとれる笑顔でエイミーを見つめるメグの姿があったとか。)――借金ですって?(きっと学校で何かがあったのだろう。慈しむような声で問いかけて。)



    エイミー : (声だけ。やさしい長姉のことばに我が意を得たり!という声音で)うん、今ね、学校で塩漬けのライムがはやってるの。私、少なくとも1ダースくらいの借りがあるのよ。もらってばかりでお返し出来ないから、そのうちにけちんぼだって言われちゃうの!……個人的には、砂糖漬けの方がおいしいと思うんだけれどね…



    メグ : (声のみ。)それには私も同意だわ。(ライム塩漬け砂糖漬け問題、エイミーのつぶやきに真剣な声で返して。)



    第5場 マーチ家の居間



    ナレーター : メグにお小遣いを工面してもらい、たくさんのライムを手に登校するエイミー。しかし、意地悪な級友にその事を先生に言い付けられてしまい、酷い罰を受ける。定規で何度も手を打たれ、教壇の上に立たされるという屈辱を味わったエイミー、途中で学校から逃げ帰ってくる。



    (幕が上がり、ライトアップ)



    エイミー : (舞台袖からしくしく泣きながら登場、そこでこけっ。数秒の沈黙の後でむくっと起き上がり、わあわあと幼い子どものように泣き声をあげながら家に飛び込んで、一体何事かと集まって来た母や姉達に、学校で起きた出来事を嗚咽交じりに身振り手振りを加えて少々オーバーに訴える)それでね、お母さまああ!そしてね、お姉さまああ!!



    メグ : (突如として視界から消えたエイミーと、その後に続く数秒間の沈黙。思わず心配そうに視線を彷徨わせるも、無事が分かると「これもシナリオ通りです!」とでも言いたげな神妙な面持ちで佇んで。)エイミー、手――と膝を出して。薬を塗っておかなければね。(悲しげな表情で末妹に近づき、僅かに屈んで視線を合わせる。姉妹と母との会話に耳を傾けつつ、手の甲、それと膝に薬を塗る素振りを見せて。)



    ジョー : (メグに手当されているエイミーを心配そうな顔でメグの後ろから覗き込んでいたけれど、エイミーの話を聞いているうちにヒートアップしてきたよう。エイミーの隣に立って)なんてことをするんや! そんな先生、捕まっちゃえばいいのに!(せいいっぱい、怒った顔をしながらゆるく握った拳を突き上げてぶんぶんと振り回す)



    ベス : エイミー…(自分の大事にしているペンギンのぬいぐるみを持ってくるが、それも泣いている妹の慰めにはならないかと戸惑う仕草。家族を見渡しながら悲しげに立ち尽くし)



    マーチ夫人 : (姉妹達の様子を黙って見つめていたがその表情は少なからず心を乱された様子で眉をひそめていて。手当てが終わるのを見届けては気持ちを落ち着けるように深呼吸をしてから静かに歩みより、エイミーの背に手を当てそっと促しながら舞台中央へと連れて行き)あなたは学校に行かなくてもいいですよ、エイミー。家でベスと一緒にお勉強なさい。(静かな声音で告げては細く吐いた息と共に言葉を続けて)女の子に体罰を与えるという先生にも感心しないし、学校のお友達もあなたの為にならないように思います。ただし、余所に転校するかどうかは手紙でお父様の御意見を聞いてみましょうね。



    エイミー : (やさしい姉たちのいたわりと、母の凛とした言葉に、すっかり家族を味方につけた手ごたえを感じて、泣きはらした顔で調子づいた口調になり)みんなが退学してあんな学校潰れてしまえばいいのにっ!あーあ、あの美味しそうなライムの事を考えると気が狂いそうになっちゃう!わたしはやっぱり砂糖漬け推奨だけれど!



    マーチ夫人 : ああ、エイミー…(呟くように名前を呼ぶと緩く首を横に振って)塩漬けのライムの事であなたを可哀想だとは思いませんよ。規則を破ったのですからね。先生の言い付けを守らなかった事に対して、罰を受けるのは当然ですよ。…砂糖漬けだったとしても、です。(穏やかな口調ながらもエイミーの瞳を確りと見つめながら真剣な表情で言い聞かせ)



    エイミー : えええっ?!(両頬に手を当て、ム○クの叫びの顔で、信じられないと言いたそうに)そ、それじゃあ、お母さまは、わたしがみんなの前で痛い思いをしたり、恥をかかされたりしたのが正しいことだとおっしゃるの?えええ!砂糖漬けもダメなのっ?(一番不満そうに大きな声が出たのは最後の部分だった)



    マーチ夫人 :……エイミー… (罰を受けた事を肯定された不満よりも大きく響いた最後の砂糖漬けに対する声に目を丸くするとたっぷりの間の後、深く溜息をつきながら末娘の名前を呼んで。気を取り直す様に背筋を伸ばすと穏やかな声で)お母様だったら、子供の過ちを正すのにその先生の様なやり方はしなかったでしょうね。でもね…(少しの間を置いては今度は真剣な声色で)甘やかしていたらあなたの為になるかと言えば判らないのよ。あなたはこの頃、少し自惚れ屋さんになりかかってきましたからね。見せびらかしたりしてはせっかくの才能も台無しです。本当の才能や美徳はいつかは人目につくものですよ。お姉さま方やローリーを見て御覧なさい。(上の娘達三人に順に顔を向けてはもう一度エイミーをじっと見つめて)



    エイミー : (母に諭され、ふいっと母に背を向けてしばし考え込んでいた様子だが、母の言葉に何か思い当たったらしく)メグ姉さまはお母さまがお忙しい時にわたしたちの面倒を見てくれるし、やさしいし、ジョーだって、方言は直っていないけれど、短気なところや男の子みたいな言葉遣いを直そうとがんばってるし、いいツッコミくれるし、ベスもローレンスさんと仲良くしていてはにかみ屋さんじゃなくなってきているし、わたしの癒しだし…ローリーは、お父さまがいらっしゃらない我が家にしょっちゅう来て、ジョーとにぎやかに元気づけてくれるし、時には頼もしい相談相手になってくれている(そこではっとして顔を上げ)だったら、わたしはなあに?うぬぼれ屋でわがままで、ちゃっかり屋で、食いしん坊なちょっといやな女の子だわ…(ずいっと母の方に振り向いて)お母さま、わたし、どうすればみんなみたいにいい子になれるのかしら?できれば、腕立て100回とかのハードモードではなくてソフトな感じで。あと、おやつ付きで(あくまで真剣な顔で、ここが一番大事だからと念を押して)



    マーチ夫人 : (背を向け、考え込む様子の末娘に伸ばし掛けた手をぐっと堪えて様子を伺っては勢い良く振り向いた先に出たエイミーの言葉にふわり、と表情を和らげて)よく気が付きましたね。欠点は誰にでもあるものだけど、それを直そうと頑張るのはとても大事な事だと思いますよ。(ハードではなくソフト、最後のおやつ付き、には小さく笑いながらも自分自身で大切な事に気が付いた娘が誇らしい、という表情で確りと頷きながら優しく言葉を紡いで。)いい部分というのは控えめにしていれば自然に表れて来るものですよ、エイミー。自分から見せびらかす必要はありません。何と言っても、謙遜ほど人を惹き付ける事はありませんからね。(台詞を口にしながら想い描いたのは一緒に舞台に立つ友人達や大切な妹の姿。台本通りの台詞ではあったがその言葉は自身の心からのものとなった筈で。)……エイミーが大切な事を学んだ記念として、後でライムの砂糖漬けを作りましょうね。(最後に末娘に【アメ】を与えるアドリブを入れたのは演者なりの茶目っ気であったとか)



    エイミー : (母の言葉に、前半は思慮深い表情でうなずいて)はい、お母さま。わたし、これからみんなに負けないようにがんばる!(こぶしをにぎったところで、砂糖漬けのライムの話にはやったー!と素で諸手を挙げて喜んだ)さすがお母さま!良妻賢母の鑑!わたし、がんばる!きっと明日から!(この後、お説教第二弾が待っていることをエイミーは知らなかった)



    ナレーター : 前年のクリスマスからほぼ一年。マーチ家の娘達は(一部を除いて)確実に成長していた。



    (ライトフェードアウト。幕)


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■710 / )  第3場・幕間3・第4場
□投稿者/ 四葉 -(2025/11/01(Sat) 02:08:54)

    ◆第3場・幕間3・第4場◆


    第3場 マーチ家の居間



    (日課である人形との散歩から戻ってきたベスを姉妹が大騒ぎで迎える)



    ジョー : ベス、早く早く!(おおきく手招く仕草)



    メグ : (高揚した様子でベスに近づく。)お隣のお祖父様から贈り物よ!(「さあさあ!」と“贈り物”の方へ案内しようと。)



    エイミー : 聞いて、聞いて!おじいさまがベスにピア…むがっ!(ジョーに口をふさがれる)



    ジョー : (エイミーの口をふさぎながら、もう片方の手で示して)あっちを見て!



    エイミー :(何とか次姉の手から口だけ逃れると、姉の言葉にかぶせるように、興奮気味に) ほら、あれ見て、あれ!



    (居間の奥には縦型の小さなピアノがあり、蓋の上には「エリザベス・マーチ嬢」宛てのカードが置かれている)



    ベス : え?(一瞬きょとんとした声を上げてから、まじまじとカードとピアノを見つめ)憧れていたピアノ、わ、私に……?(信じられないといった風に言ってからようやく理解した様子だったが、驚きに咄嗟に倒れてしまいそうになり、ジョーに掴まろうと)



    ジョー : (ベスをそっと支えながら)そう、あなたの。ローレンスのお祖父さまってすてきな方やね。世界で……うーん、2番目くらいにすてき! いちばんはお父さまとお母さまやから……。(ベスを一度ぎゅうとしてから解放するとその手にピアノの鍵を渡し、にぎやかな声で)



    ベス : (細い声ながら高く上がるトーン)し、信じられないわ。…こんなの…なんだか、変な気持ちがして。胸が壊れてしまいそうよ。だって、素敵過ぎて……!(支えて貰っていたが、ジョーの抱擁を受けてから離れると、渡されたピアノの鍵を受け取り。そっと視線を落とし)



    メグ : (嬉しそうに笑いかけながら。)ベス、しっかりして。(ベスの両肩にそっと手を置いて。)大丈夫、これは夢でも幻でもないわ。



    エイミー : (なぜか得意そうな顔でピアノをながめたりさわったりしていて)ねえねえ、ベス、弾いてみてよ。聴きたいっ!(目をキラキラさせながらお願いし)



    (早速姉妹達に勧められてピアノを弾いてみるベス。それぞれピアノに寄り掛かったりしながら、その調べに聴き入って)



    メグ : (心地よい音色にうっとりとした表情で耳を傾け。)音色も素敵だけど、この装飾。何て綺麗なの。(プレゼントされたばかりのピアノ。目を輝かせつつも、おそるおそる手を伸ばし。)蝋燭立ての細工も椅子も完璧だわ…。(同意を求めるように姉妹達に笑いかけ。)



    エイミー : (うっとりとピアノの音色に聴き入っていたが、長姉の言葉に大きくうなずいて)こんなステキなピアノを、あの方がベスにくださったんだわ、ああ、なんてステキなの!!わたし、みんなに自慢する!(キラキラなまなざしを、ピアノから姉たちに向けて)



    ジョー : (ベスが奏でる音色に身体をゆらりゆらりと左右に揺らしながら聴き入りながら、メグのことばに頷いて同意を示し。それからベスのほうへ視線を向けて)ねえ、ベス。ローリーに聞いたんやけど、ローレンスさんって亡くなったお孫さんをめちゃくちゃ可愛がってたんやって。(視線はベスからピアノへと移り)その方の形見を頂いたんやから、……お隣にお礼に行かなきゃね?(最後はやや含みをもって、からかうような声で)



    ベス : (皆が聞き入ってくれるまま、夢中でピアノを奏でていたが。ジョーの言葉にはっとした顔になり、静かに曲を終わらせて)それは…。(からかう響きに一瞬視線を彷徨わせたが、すぐにふっと笑い)ええ、そのつもりよ。今すぐ行ってくるわ。(立ち上がり、しっかりした足取りで出ていく)



    (残された姉妹達の呆気にとられた顔。ライトフェードアウト。幕)


    幕間3 マーチ家からローレンス家へ続く径



    (ベスが一人、下手袖から出て来て上手へと向かう)



    メグ : (声だけ)ほ、本当に行ってしまったわ。(戸惑いを含んだ声が会場に響く。)



    ジョー : (声だけ)うそや、あのベスが……?(やや心配をも含んだような声でメグに続き)



    エイミー : (声だけ)ええー?ほんとうにお隣へ一人で行っちゃった!あのベスが、ローレンスさんに会いに!(最後はおどろきのあまり悲鳴のよう)



    ベス : (決意に満ちた表情。普段の様子からは信じられないほどしっかりした足取りで歩きながら)今、お伺いしておかなくては…。また、思案している間に怖くなってしまうといけないもの。(よくなるのよ、とつい呟いて)勢いも時には大事だわ…!(頷きながら歩みを進めて。上手袖へと消えて行く)


    第4場 ローレンス家の書斎



    (幕が開いてライトアップ。ローレンス氏は書斎の椅子に座っている)



    ローレンス氏 : (持病の膝の痛みが今日はことのほかひどく、イライラと落ち着かない様子)……っ う、(身体をちょっと動かす度に痛みで唸り声がもれてしまう)……はぁ。(思わず零れてしまうため息。それでも机の上の書類に目を通そうとしており)



    ベス : (ローレンス氏の書斎の扉の前。ノックしようと手を上げるものの、中から聞こえる唸り声に、びくっと動きを止めてしまっていたが。唇をきゅっと結ぶと、ようやく震える手でノックする)



    ローレンス氏 : (書類に集中しており、ノックに気づかず。そうして何度目かのノックでようやく気がつくと)誰だね。入りなさい。(身体の痛みから、機嫌の悪い声で応じて)



    ベス : (やや穏やかに聞こえる呼び声に後押しされ、静かに扉を開けて)あ、あの… (書類に目を通しているローレンス氏に一礼すると、向かって一歩踏み出し。両手を握り締めて落ち着こうとしながら、声を絞り出す)



    ローレンス氏 : ――……っ!(扉を開けて入って来たのが使用人ではなく、隣家のはにかみ屋の少女であることに驚く。想定していなかった来客に、声にならない声を漏らした後、しばしあっけにとられたままその姿を見つめていて)



    ベス : (胸元で震える手を握り締めていたが、やがて顔を上げ)わ、私――お礼を言いたくて参りました…だって、あの…あんな素敵な…(感極まってしまって続けるべき言葉を失い、詰まって絶句してしまったが。何とか感謝を伝えたい気持ちからか、ローレンス氏の側に駆け寄って。その首に勢いよく抱き付こうと)



    ローレンス氏 : (驚きのあまりしばらく固まっていたものの、言葉に詰まりながらも気持ちを伝えようとしている姿に非常に感動し。そうして勢いよく抱きついてきたベスをできる限りやさしく、そっと膝の上に抱き上げる)……いや、何の。気に入って貰えたなら何よりだ。わしも嬉しい。



    ベス : (勢いがつきすぎた気がしたものの、受け止めてくれる姿勢に深いお詫びと感謝を目で示しつつ)気に入らないはずがありません!わ、私、びっくりして。でもそれ以上に、本当に嬉しくて。(緊張がほどけ、つかえながらも気持ちを言葉にしていき)



    ローレンス氏 : (懸命に伝えようとしてくれている言葉に耳を傾け、)……そうか、そうか……。よければいつか、聴かせておくれ。(目を細め、何度もゆっくりと頷く。気づけば先ほどまで苛まれていた膝の痛みもすっかり忘れたようで、自然な仕草でベスの髪をやさしく撫でる)



    ベス : (髪を撫でられると最初はびくっとしたけれども、ローレンス氏の優しさに、はにかみながらも受け入れて。目を細め――徐々に微笑みが増えていく)



    ナレーター:落ち着いた二人は、まるで実の祖父と孫娘のように、仲良く色々な話をする。中にはローレンス氏の身体を労るベスの謝罪もあったかもしれない。



    (ライトフェードアウト。幕)


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■709 / )  第2場後半・幕間2
□投稿者/ 四葉 -(2025/11/01(Sat) 02:07:24)

    ◆第2場後半・幕間2◆


    第2場 ローレンス家の書斎(後半)




    ジョー : (すこし慌てるような様子を内心でたのしみつつ、姉妹の特徴を挙げていく姿にどこか見守るようなまなざしを向けていて。言い換えた末っ子の表現は的を得ているものがあり、やっぱりちいさく笑いながら)ずいぶんよく知ってるね。なんで?(おどろくというよりは、純粋な疑問を含んだ声色を演じて)



    ローリー : (しまった、と言いたげな恥ずかしそうな顔で、少し悩んでいたが、誤魔化すのも誠意がないと観念し。)…あなた方が名前を呼び合うのが聞こえるもので…。僕一人でこの家にいると、つい、お宅を見てしまうんです。いつも賑やかで楽しそうにしていらっしゃるから。(其処で申し訳なさそうな表情になって。)覗いているなんて、随分と失礼なんですけど…。夜にランプがついた時、お母様を囲むあなた方の様子は一枚の絵のようで…ついつい見入って仕舞うんです。(自分には縁のないものだから羨ましくてと小さく呟いた。)



    ジョー : (理由を告白するその表情、ことば、そして“羨ましい”という呟き。それらをまるっと受け止めて、包み込むように微笑んで)じゃあ、これからはカーテンを引かないでおくね。そうしたら、すきなだけ眺められるでしょう? ……ほんまはそれよりも、家に遊びに来てもらいたいんやけど。みんなで大歓迎するのに。(言ってから、はっ、と思いついた顔でローリーを見上げて)ねえ、やっぱりお家に遊びにこない? ――ああ、でも、お祖父さまが許してくださらないかも?(思いつきのことばすぎて、あとから懸念点に気づくとしゅんとなった)



    ローリー : (えっ?と驚いたように呆けた顔をした後で、ゆっくりじわりじわりと嬉しそうな笑顔になって。)本当ですか?お宅にお邪魔しても…?(其の後、少し俯き考えながらゆっくりと。)ジョーのお母さまからうちの祖父にお話をしてくだされば屹度…。祖父はああ見えて実は優しいんです。僕のしたい事は大抵許してくれますよ。(力説した後で、一寸困ったような顔になり。)僕が知らない方に御迷惑を掛けるかもしれないと心配しているんです。僕は其の…。余り他のおうちの方との交流がないものですから…。



    ジョー :(困った顔で不安そうに語るローリーに、ゆるりと首を横に振ってみせ)わたしたち、知らないひとじゃなくてお隣さん同士やから、迷惑だなんておもわんでもいいのに。(やわらかく目を細め、おだやかな笑みを向けながら)わたしたちはあなたとお友だちになりたいし、わたしはずぅっとその方法を考えてたんやから、(と、言ったところで。遠くから聞こえるドアのベルの音に、ぴゃっと稀にみるすばやい動きで軽く飛び上がり)ローリーのお祖父さまかもっ、ど、どうしよう……!(明らかにうろたえた様子で落ち着きなくその場をぐるぐると回って)



    ローリー : (ジョーの言葉が琴線に触れ、思わず其の言葉を繰り返し。)お友だちに……。(其の直ぐ後、思い掛けずにジョーが狼狽える様子に、ぱちぱちを瞬きを数回、ついつい込み上げて来る笑いを噛み殺しながら。)おや、確かに祖父が帰って来たのかも知れませんね…。でも、それがどうしました?あなたは怖いものなんてないのでしょう?(わんこのようですよ、と指摘しようとして辞めたけれど、とても楽しそうに目を細めて居て。)



    (一人の長身の青年が控えめに扉から顔を出して「ローリー、お医者様がいらしたよ。」と声を掛けると、ジョーと黙礼を交わして戻って行く)



    ローリー : ああ、有難う御座います、ブルック先生。(ジョーと会釈を交わして去って行く後ろ姿を見送ってから、ジョーを振り返り。)僕の家庭教師の先生なんです。とても真面目な方で…。(再度、部屋の外から声が掛かると少し慌てた様子で)…っと!あまりお待たせする訳にはいかないな。診て貰って来ますので、すみませんが少し待っていてください。ほぼ全快しているので、直ぐ終わると思いますから。



    (ローリーはジョーに断ってから引っ込む。行ってらっしゃいと声を掛け見送って、一人になったジョーは壁に掛かったローレンス氏の肖像画を前に独りごちる)



    ジョー : (喉に手をあてながら、あー、とか、んー、とか声を出したのち)……うぉっほん!(ぎこちない咳払いをひとつして、かすれた声を出し)わしがローレンスじゃ。わしは気難し屋さんで通っておる。(眉をぎゅっと寄せて、きりりとした表情。腰に手をあてつつ、すこし胸を張って)



    (ジョーの背後でドアの開く音)



    ジョー :(ドアの開く音にはちっとも気づいていない様子でその後もしばらく続けていて。ひとしきりひとりで遊んで気が済んだのか、じっくりと肖像画を眺めながら)……ふむ。この方、よく見たらそんなにこわくないのかも。目がやさしい。うーん、口元はちょっとむっつりしてて頑固そうに見える……?(肖像画の前をいったりきたりしつつ)それに、うちのお祖父さまほど立派なお顔立ちではないけれど、……でも、わたしはすきかも。



    ナレーター: 笑い声と共に入って来たのは、ローリーではなくローレンス氏その人。ジョーは赤くなったり青くなったりするが、思いの外、話好きで気さくなローレンス氏と祖父の話で盛り上がる。ローレンス氏は、性格に裏表のない真っ直ぐなジョーを、親睦のあったジョーの祖父譲りだと気に入り、ジョーの姉妹ともども孫息子と仲良くしてくれるように自ら願う。ジョーにももちろん異存はない。誘われたお茶の席に腕を組んで赴くことになり、ローリーを吃驚仰天させるのは数分後の話になる。



    (仲良く語らいながら腕を組んだ二人が退出していく。ライトフェードアウト。幕)


    幕間2 マーチ家の居間



    ジョー : (声だけ)ローレンスさんの書斎、たっくさんの蔵書数で退屈しない! マーチ伯母さんのところでこき使われたあとに読むのって格別にしあわせ!(ほくほくとした、しあわせそうな声色で)



    メグ : (声だけ)私はあのお屋敷では温室が好き。たくさんの花を愛でて花束を作るの。嫌なことも忘れて癒されるわ。(微笑みを含んだゆっくりとした口調で。)



    ジョー : (声だけ。いじわる心がうずいて、ちょっぴりからかうように)あれれ、メグお姉さまのお目当ては他にもあるんじゃないのかなぁ?



    エイミー : (声だけ。はしゃいだ調子で手をたたきながら無邪気に)メグ姉さまはブルック先生と一緒にいるととーっても楽しそう!



    メグ : (声だけ。)…そ、そんな事はないわ…変なことを言うのは止めてちょうだい。(妹二人の楽しそうな声とは裏腹に慌てた様子で。)



    エイミー : (声だけ。慌てる長姉に満足そうに含み笑いをして)うふふー。そういえばね、ローレンスさんち…じゃない、ローレンスさんのお屋敷の中には、素敵な絵や彫刻がいっぱいあるの。スケッチするのも楽しいわ。お台所もきっと大きくて、厨房って感じだよねえ。そんなところでお料理したらすっごく楽しいだろうなあ…(絵や彫刻より厨房の話に若干熱がこもって)



    ベス : (声だけ。妹の言葉に控えめな笑いを上げて)まあ、エイミーったら。(思い出したように)――そう言えばあちらの客間には…グランドピアノがおありだったわね…。どなたもお弾きにならないのかしら…?(焦がれるように。声は更に小さく)


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■708 / )  第1場・幕間1・第2場前半
□投稿者/ 四葉 -(2025/11/01(Sat) 02:04:26)

    ◆第1場・第2場前半◆



    第1場 マーチ家の居間



    (幕が開く。敷物の色も褪せ、贅沢な家具もないがこざっぱりした居心地の良さそうな古い部屋。壁には絵が掛けられ、窓辺にはクリスマス・ローズが飾られており、平和な家庭の雰囲気を醸し出している。パチパチと楽しそうな音を立てる暖炉を囲むように、四姉妹がミシンに向かったり編み物をしている)



    ジョー : プレゼントがないクリスマスなんて意味ないやん! あのやかましいマーチ伯母さんの相手をまいにちしてるのに、年にいっかいきりの楽しみもないなんて……!(敷物の上にばたーんと寝転んで、ぶんぶん編み物を振り回していて)



    メグ : 私だって……。(そこで一旦言葉を切り、今しがた敷物の上に寝転んだ妹を微笑ましそうに眺める。)私だって、毎日、あの手間のかかる子供達の家庭教師をやったわ。(ミシンを止めて、自分の古びた洋服を眺めたりしながら。)貧乏って嫌ね…(荒れた左手を光にかざし溜息をつく。)



    エイミー : (ジョーが敷物の上に寝ころぶのを、あいかわらずお行儀が悪いわ、なんてながめていたけれど、言い分はすごーく分かる、ここぞとばかりに言葉に力をこめて)何でも持っている子がいるのに、何も持っていない子がいるなんてとーっても不公平だと思うっ!(ぷんぷんしながら姉たちを真似て、一人前に不平を口にする)



    ベス : (各々元気よく話す姉妹たちの主張にそうねえ、と頷きつつも。微笑ましげな視線が皆を掠めて)…だけど、私達には家族がいて。皆とても仲良しだもの。(控えめながらも嬉しそうに)



    (ベスの幸せそうな言葉にはっと顔を見合わせる姉妹達、恥ずかしそうに笑い合う)



    メグ : (恥ずかしさを分かち合うように笑い合う、これもまた何気ない幸せな一コマ。)私たちはプレゼントなしでも、お母様には何か差し上げたいわ…。(先ほどとは打って変わり柔らかな声色でそう告げたなら、頬に手を添えて姉妹の様子を伺い。)



    ジョー : (メグからの提案に、寝転がっていた身体をむくりと起き上がらせ)あ、いいね。めちゃくちゃいい案! 賛成! みんなそれぞれのお小遣いで、なにか差し上げよう。(目を輝かせながら、同意を示して)



    エイミー:(姉たちと気持ちを通じ合わせた嬉しさと若干の気恥ずかしさの後の長姉の提案、むしろなぜ自分が思いつかなかったかと食い気味に、ぱんっと手をたたいて)わたしもっ、大賛成っ!



    ベス : :!(瞳を輝かせ、手を胸の前で合わせながら、姉妹たちの提案に大きな仕草でこくこくと頷く)



    ナレーター:四人姉妹は、敬愛する母に、自分たちが贈りたいクリスマスプレゼントの話で盛り上がる。



    (ちょうどそこに母が帰宅し、娘達は口々に「お母様、お帰りなさい」「お帰りなさい」と出迎えた。
    マーチ夫人が今日は戦場で軍医として働くマーチ氏からの手紙が来ている旨を娘たちに伝えると、娘たちは大喜び、封筒を手にしたマーチ夫人は、暖炉の傍の大きな椅子に腰掛ける。
    母の足下にはベス、ジョーは椅子の背に凭れ、メグとエイミーはそれぞれ椅子の左右の手すりに腰掛けて、母が読み上げる父からの手紙に聴き入る)



    (ライトフェードアウト。幕)



    幕間1 マーチ家の庭



    (幕前。中央に扉)



    ナレーター : 隣のお屋敷の主であるローレンス氏が馬車で外出するのを確認し、ジョーは庭に出て雪かきを始める。ちょうどマーチ家の庭から見える屋敷の窓際に人影を見つけて雪玉をぶつけ…ローレンス氏の孫息子であるローリーとの接触に成功する。ローリーが風邪の治りかけで屋敷に閉じこもっていると知ると、早速ジョーはお見舞いに行く段取りを付ける。



    ジョー :(舞台下手より、幕前にバスケットを手にやや急ぎ足で登場。もったい勿体ぶった仕草で中央の扉をノックする。出迎えに出て来たローリーに中に招き入れられる。ジョーは周囲を見回し、マーチ家とは雲泥の差の豪華な屋敷内にため息を吐くものの、本来の目的を思い出す。集めて来た、高価ではないけれど心づくしのお見舞いの品々の詰まったバスケットをローリーにそっと手渡して)お風邪、よくなってきてよかった。(安堵した表情を浮かべながら告げる)



    ナレーター : お見舞いの品々を受け取って感激したローリーは、本が好きだと言うジョーに書斎案内を提案する。もちろん、ジョーに異存はない。すっかり打ち解けた雰囲気で共に上手袖へと消える。


    第2場 ローレンス家の書斎(前半)




    (幕が開くと、ライトアップ。ローレンス家の書斎。)



    ローリー : (思い掛けなく気になっていた隣家の少女と交流を持つという成り行きに落ち着かず、少しそわそわしていたけれど、気安いジョーとの会話に次第にリラックス、趣味の話に興じながら案内してきて、重厚な扉をゆっくり開け。)ジョーは本が好きなんですね。それなら家の書斎に何時でも来るといいですよ。ただ、祖父が在宅だとどうしても……。(其処でにやりと一寸だけ意地の悪い笑みを浮かべ。)嗚呼、今は祖父も出掛けていますから、怖がる事はありませんからね。



    ジョー : (ローリーが浮かべた、すこしだけ意地のわるい笑みにちいさくびくっと肩を揺らしてしまったのをごまかすように、こほん、とひとつ。それから、えへん、と胸を張り)わ、わたしにこわいものなんてないもん!(付け加えるように小声で)……あの、やかまし屋さんのマーチ伯母さんの話し相手をしてるんやからね。



    ローリー : (びくっと肩を揺らした処は見逃さずに、揶揄う口振りで。)…だと思った。怖いもの知らずだよね。(そもそも先程の自分たちの出会いを思い出してくすりと笑うも、自分にはない行動力のある相手には素直に感心し、自然に言葉が漏れた。)…頼もしいな。(小声は聞き流したようだが、そっと「お可愛いらしい…。」と胸に手を当てた。)



    ジョー : (そっと胸に手を添えているローリーに小首を傾げつつ。案内された書斎は豪華な調度設備が整い、本がぎっしりと集められていて。ぐるりと書斎内を見渡し、その蔵書の数々に興奮した様子で感嘆の声を上げる)ねえ、ローリー! あなた、世界でいちばん幸福なひとね! ほわぁ……すごい。宝箱のなかにいるみたい。(すっかり魅了された様子で、うっとり)



    ローリー : (ジョーの喜ぶさまを此方も嬉しそうに眺めていたけれど、其の表情は段々硬くなり。)…人は本だけで生きてはいけませんよ。(そんな表情を押し隠すように、勿体振った様子で首を振る。手は胸に当てた侭、「眼福です。ご馳走様です。」とか呟いている。)



    ジョー : (ローリーの呟きが耳に届かないほど本に熱中している様子。けれど、すこし寂しげにも聞こえた声にゆるりと首を振って)あなたはこんなにもすてきな宝物に囲まれているのに、その自覚がないのかも。もったいない……。(眉を垂らしながら、残念そうな口ぶりで。それからすぐに、はっ、と目を見開く)あっ! また本来の目的を忘れるところやった。……ねえ、ローリー。どれか本を読んであげよっか? どんな本でもいいよ?(ローリーに歩み寄って、ずいずいと迫ってみたり)



    ローリー : (本だけでは生きていけないけれども、本が慰めになる事もあった。更に、素直に沢山の本にうっとりするジョーを見るのは楽しい。)では一緒に傘こ地蔵とか…。(言い掛けてはっとし、小さく咳払いし。)有難う。でも、僕はここにある本はみんな読んでしまったので…。あなたさえお嫌でなければ話がしたいんだけど。(台詞は何とか熟したけれど、小声で近い、近いとパニック状態…かも。)



    ジョー : (こんどはしっかり耳に届いた)かさこじぞう……!? あるんや……ここに……。(おろどきの声。それからその謎のチョイスにツボったらしく、ちいさく肩を震わせていて)……はぁ、(深呼吸して、どうにか軌道を戻し戻し)ううん、いやじゃない。会話のきっかけとか糸口を見つけてくれたら、いちにちじゅう喋っていてもいいくらい。(距離感に戸惑う様子に、いたずら心がうずいて。背伸びをして、耳元にささやきかけるような仕草をしながら)ベスったらね、わたしのこと、喋り出したら止まるのを知らないって言うんよね。



    ローリー : (肩を震わせるジョーに視線を逸らして気付かない振りをしていたものの、どんどん顔が近付いて来て、あわわとキャパオーバー、耳元での囁きにはヒョッ!とか声が漏れたかも。幸い、マイクには拾われなかったようで。気を取り直して少し得意げな顔を作り。)ベスさん、大抵家にいてたまに小さな籠を下げて出掛ける、薔薇色の頬の何時も伏し目勝ちの大人しそうな…。そして、綺麗で上品な方がメグさん。巻き毛の小動物のような……。ちゃっかりしている方はエイミーさん。(言い直した結果も結果だったので一寸困った顔。)




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■707 / )  インタビューA
□投稿者/ 四葉 -(2025/11/01(Sat) 02:03:05)

    1, 自己紹介と意気込み2,演じてみての感想
    3,おすすめシーン


    マーチ夫人役 森村美月


    1,自己紹介と意気込み

    マーチ夫人を演じさせて頂きます、3年菫組の森村美月です。
    演技の経験は殆んどなく、上手く演じられるかという不安もありますがそれ以上に大好きな友人達と大切な妹と同じ舞台に立てる事を嬉しく思っております。精一杯、私なりのマーチ夫人を演じてみようと思います。

    2,演じてみての感想
    意気込みで「私なりのマーチ夫人を演じてみようと」と申しましたが、その難しさを実感致しました。台本には書かれていない細かな演技や舞台を面白くするためのアドリブなどに最初はとても苦戦致しました。
    ですが、皆さんの演技に引っ張って頂いて少しずつ私らしさを出せた様に思っております。

    3,おすすめシーン
    エイミーが学校で罰を受けて泣き帰って来たシーン……真剣なシーンでありながらも少しクスッと出来る形になったかと思うので観て頂けたら幸いです。

    それと、メグとマーチ伯母の掛け合いのシーンも。
    茉莉ちゃんの演じるメグの凛とした演技は勿論の事、妹の芽衣が演じるマーチ伯母の迫力を是非、とおすすめ致します。
    お稽古の時から普段天使の様な芽衣が少しずつマーチ伯母の迫力を身に付けていくのを近くで観ておりました。その時に感じたドキドキとした感覚を是非皆さんにも体感して頂きたいです。




    マーチ伯母役 清水谷芽衣


    1,自己紹介と意気込み
    はい。マーチ伯母役を演じます、二年菫組の清水谷芽衣です。
    キャスト募集のチラシを見かけた時に、直感的に「この役を演じたい」と立候補しました。
    マーチ伯母と私、性分がほぼほぼ異なっていると思うのですが、
    だからこそ演じ甲斐があると思っています。
    一体どうなることやらではありますが、皆さんと楽しくやり切ります。
    どうぞよろしくお願いいたします。

    2,演じてみての感想
    そうですね……。
    私自身は、心穏やかにのんびりと過ごしていることもあり、
    激しい感情を表現することがとても難しかったです。
    ですが、それを演じることは楽しかったです。
    自分ではない誰かになりきる、その方の人生を垣間見る瞬間でもあるので。
    また、マーチ伯母の中の優しさにも触れることが出来ました。
    とても不器用な方なのだなと思うと、可愛らしさもちらほらと感じられました。

    3,おすすめシーン
    後半にある玄関でのメグとのシーンでしょうか。
    存分に暴れたシーンでもあります。
    そのシーンがあっての、ブルック先生とメグのシーン…とても素敵です。

    また、マーチ夫人と四姉妹のシーンもとても心温まるものでした。
    マーチ夫人…お姉様の優しさがここでも発揮され、ほんわかとした気持ちになりました。
    その時に諭されるエイミーこと萌黄の君もまたとても愛らしく。
    普段仲良くされているお二人だからこその掛け合いを、舞台袖から微笑ましく見守りました。

    まだまだお勧めしたいシーンはあるのですが、長くなってしまいますのでこの辺で。

    …あ。私も砂糖漬け推しです。



    ローリー役 埜川きり


    1,自己紹介と意気込み
    ローリーを演じさせていただきます、二年生の埜川きりです。
    演技は、私も小学生の時に、何故か男子に混じって男の子役をしたきりで…。
    演技力には自信がないですが、情熱でカバーする所存ですので、
    どうぞ最後までご観劇ください。

    2,演じてみての感想
    楽しかったです。
    もっとこう、発声練習や体力づくりや演技指導が厳しかったりするのかなと思いましたが…。
    終始和気藹々で、四葉サロンに来ているのかなと錯覚する程でした。
    殆どジョーとしか絡みがなく、幸せ、いえ、眼福、いえ、ええと、
    割りと自然体で出来たと思います。
    ジョーしか目に入っていないローリーで済みませんでした…。

    四姉妹は殆ど四葉館サロンで何時も拝見している侭でしたが、
    美月さま・芽衣さんご姉妹の演技達者振りには吃驚させられました。
    美月さまのしっかり者で包み込むようなお母さま振りが素敵でした。
    特に芽衣さんは演劇部所属でもいらっしゃるし、
    普段の芽衣さんからは想像つかない迫力に、
    今日からお付き合いの仕方を考えないととガクブルしています。
    と云うのは冗談ですが、素直に感動しました。

    3,おすすめシーン
    勿論、ジョーとローリーのシーンです、と主張したい処ですが、
    四姉妹の仲良し振りやローレンス氏とベスの遣り取り、
    マーチ母とエイミーの遣り取り、メグとマーチ伯母、ブルック氏との遣り取り、
    どれも見逃しては損をします!
    どうぞ確り堪能為さってください。




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■706 / )  インタビュー@
□投稿者/ 四葉 -(2025/11/01(Sat) 02:01:25)

    1, 自己紹介と意気込み2,演じてみての感想
    3,おすすめシーン



    メグ役 水城茉莉


    1,自己紹介と意気込み
    メグのお役をいただきました、三年菫組の水城茉莉です。
    メグといえば、しっかり者のマーチ家長女。
    その良さをしっかりと表現できるのか、緊張してセリフを間違えてしまわないか、皆さまの足を引っ張ってしまわないかとドキドキしていたのですが…。
    和気あいあいと笑いの絶えないお稽古場の雰囲気に、そんな不安も吹き飛んでしまいました。
    舞台に立つのは小学校の学芸会以来ですが、精一杯お芝居させていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。

    2,演じてみての感想
    ご自身の長所を活かしてお芝居される方、舞台に上がるとガラッと雰囲気に変わる方。
    皆さまそれぞれがそれぞれの方法で役に入られていて。
    舞台の上では思わず圧倒されてしまいました。

    メグは、私には無い部分を持っている反面、「そ、そんなことをしてしまっては…!」と止めたくなる気持ちもあり。
    彼女ならどう考えるのだろう?どう動くのだろう?と思いながらずっと演じておりました。
    なので、なんだか今もそばで見守ってくれているような気がして。
    私の人生に、メグというお友達ができたような気がいたします。

    3,おすすめシーン
    全てです…!
    あとは、今回は実のご姉妹が2組が同じ舞台に立っていらっしゃるので、そこも大きな見どころの一つかしら?
    舞台裏でのやり取りも大変微笑ましかったです。
    本日限りではございますが、マーチ家四姉妹のお芝居もぜひ微笑ましく見守って下さいね。

    私の出演させていただいたシーンだと、
    アドリブ連発だった四姉妹のシーンは笑いが絶えなかったし、
    マーチ伯母さまとのシーンは、その気迫に圧倒されないよう必死だったし、
    ブルック先生とのシーンは、ハラハラしつつもほっとできたり。
    どうぞ、最後までお楽しみくださいね!



    ジョー役 露原野々花


    1,自己紹介と意気込み
    今年度のジョー役を演じます、露原野々花です。
    ジョー役かエイミー役か、和子ちゃんとくじで決めた結果ジョー役になったのだけど、わたしだからできるジョーを演じたいです。
    お芝居はほとんど経験がないので、とにかく足を引っ張らないように、台詞を間違えないように。
    ことしの、ことしだからできる舞台にできたらいいなあとおもっています。
    よろしくおねがいいたします。

    2,演じてみての感想
    はじめはとにかく緊張して……こんなにどきどきしたん、何年ぶりかわからないくらい緊張してました。
    でも物語が進んでいくうちに、かけ合いがたのしくなってきて、いつの間にか緊張もほぐれていた気がします。
    これは裏話なんやけど、はじめて四葉で若草物語のはなしをしたときに「マーチ家にタライを落としたい!」って言ってて。
    果たしてその演出が許されたのかどうかは……VTRでご確認ください。

    3,おすすめシーン
    四姉妹のかけ合いはどの幕もたのしかったなあ。
    役を演じながらも、いつものわたしたちが透けていて、アドリブもたくさんあったりして。
    わたしたちやからできる空気感の四姉妹になったんじゃないかとおもいます。
    上品でみんなのまとめ役、茉莉ちゃんのメグ。
    儚さが似合う、かがりちゃんのベス。
    愛嬌があって愛され役、和子ちゃんのエイミー。
    とてもいいバランスだったなあ、とおもっています。

    あとは、やっぱりローリーとのシーン。
    妹とのシーンなので、とくに思い入れがつよいです。
    お芝居中は顔がゆるまないようにがんばったつもりやけど、たぶん……だめかも……。
    ローリー役が妹でよかったなあとおもいます。だからこそ思い切りできました。
    絵本のチョイス、ほんまにツボやった……。


    ベス役 黒沼かがり


    1,自己紹介と意気込み
    今年度ベス役を演じます、黒沼かがりです。
    去年のローレンス氏に続いての出演となりますが、まさか姉からこちらの役も引き継ぐ事になるとはと、決定した時は驚きがございました。
    姉に教わった事を忘れず、今年共に同じ舞台に立てる皆様と共に唯一無二の若草物語を作り上げていければと思います。
    どうぞ宜しくお願い致します。

    2,演じてみての感想
    原作、脚本からベスのイメージを持ってはおりましたが、どうせなら「もう少し元気に」と、ついベスを想い若干印象がずれてしまった所もあったかと思います。
    ただそれも、今年の若草物語のベスはこうなのね、とお目溢しいただけますと幸いです。

    3,おすすめシーン
    ローレンス氏とのシーンは、去年は自分がローレンス氏を演じていたという事もあり、個人的な感慨ではありますが胸に迫るものがありました。その心情を演技に落とし込めていましたら…と思っております。

    四姉妹との掛け合いはとても楽しく演じられました。厳しくも優しいお母様、お見事な演技で圧倒させて下さいましたマーチ伯母様のシーン、恰好良いローリーが眼福の紫苑姉妹のご共演も勿論はずせない見どころかと。



    エイミー役 小野寺和子


    1,自己紹介と意気込み
    今年度のエイミー役を引き当てました、小野寺和子です。
    ジョーかエイミーか、でくじを引きましたけれど、
    自分的にはエイミーだなあと思っていたので楽しく演じました。
    とはいえ、演技は初等部の頃に台詞一つの役をいただいて以来…
    開き直って、上手に演じようとは思わず、等身大で勝負しようと思いました。
    技よりもお友だちパワーをお楽しみくだされば幸いです!

    2,演じてみての感想
    四姉妹でいるのはすごくラクでした。
    いつもとあまり変わらず。
    わたしが一緒に演じた相手は皆同級生で、とってもやりやすかったです。
    そして、お母さまはしっかりお母さまだし、マーチ伯母は迫力だし、
    恐ろしい姉妹!と舞台で、あるいは、舞台袖で白目をむいていました。

    個人的に、美月へ。
    お母さまに立候補してくれてありがとう。
    とてもうれしかったよ。
    美月だからムチャ振りとかムチャ振りができました。
    ごめんね!そして、のってくれてありがとう!
    エイミーが少しでもエイミーらしく演じられていたら、
    美月お母さまが引き出してくれたおかげです。

    ローリーとは接点が全然なくて(窓から馬に乗るローリーをながめた程度)、
    でも、野々花ジョーと仲良しなのがいつもと変わらないなーと、
    ほほえましくながめました。
    本当に、お稽古中も休憩中も本番中もとっても仲良しでした!

    3,おすすめシーン
    もちろん、一押しはエイミーとお母さまのシーンです!
    息もぴったりだったと!
    そして、ジョーとローリーの会話とかもうあまあまで…
    ベスとローレンス氏のシーンは、かがりちゃんが去年、
    ローレンス氏を演じていたので、感慨深く。
    メグとマーチ伯母のシーンは、新旧女の闘いという態で、
    二人ともいつもはおだやかな性質なので、余計に迫力でした。

    ……あれ?全部のシーンじゃない?
    全部、おすすめです!!



    .
    和子へ

    私も和子の演じるエイミーとの掛け合い、とても楽しかったの。
    無茶振りも含めて和子が自然体でいてくれたので私も力を抜いてお芝居が出来た様に思います。
    なので私からも、有難うございますを返させて下さいね。
    マーチ夫人役に立候補をして、演じられて良かったです。    森村美月 .

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