珠子さま、ご卒業おめでとうございます。
お名前でお呼びするのに違和感があるほどに、珠子さまはわたしにとって「寮長」さまでした。
紫苑寮生のというよりも、深葉生全員のお姉さまという感じでした。
あとを引き継ぐのがわたしで少々申し訳ない気持ちもありますし、
まったく違うタイプの寮長になるのはきっぱりと断言できるのですが、
わたしなりの寮長をがんばりますので、あたたかい眼差しでお見守りください。
どうぞお元気で。機会がありましたら、遊びに来てくださるとうれしいです。

ご卒業、おめでとうございます。
これからは「寮長さま」や「紫苑の君」ではなく、
「珠子さま」とお名前で呼ぶのだな、と思うと不思議な気分です。
珠子さまに導かれて過ごした、一年間はとても楽しかったです。
そして、持たれている凛とした空気や柔らかくなる様子に憧れました。
また、遊びに来て下さいね。
お待ちをしています。

寮が異なる所為もあってかあまりお話する機会に恵まれませんでしたが、
知的で淑やかなご様子はどんな場面でも際立って目を引く存在でした。
実は高等部に入学して一番最初に拝見したのは珠子さまがお姉さまとご一緒におられるお姿でしたので、
紫苑の君になられてからの采配のご様子とのギャップに痺れたのは秘密です。
たまには妹たちの姿を見にいらして下さると励みになります。
むしろ叱咤激励にいらしてくださいね、…とか、妹代表として甘えたおねだりをしてみます。
珠子さま、ご卒業おめでとうございます。

紫苑の君としての一年間、お疲れ様でした。
顔を上げて真っ直ぐ歩くお背中の潔さ。
読書の横顔の、ふとした唇の緩み。
それから、思いがけずお茶目な言葉選び。
新たなお顔を知るたびに、密かに得をした気持ちになっておりました。
いずれまた、ゆっくりお話しを伺えることを愉しみにしております。
ご卒業おめでとうございます。

ご卒業おめでとうございます。
正直に打ち明けてしまいますと、お話しするまでは、近付きがたい方だと思っておりました。
わたしたち深葉生の牽引役として、常に凛と背筋の伸びたお姉さまでいらしたので、
自然とこちらの背筋も伸びて、同時に少しだけ、緊張してしまっていたのですわ。
けれど言葉を交わせば、「深葉生の長女」のような方と言えばよいのでしょうか、
妹たちに向ける眼差しがとてもあたたかく、面倒見のよいお姉さまなのだとすぐにわかりましたの。
そんな珠子さまの新たな一面を、深葉祭で知ることになるのですが……
「魔女っ子タマちゃん」の魔法のことは、宝物として心の奥にしまっておきますね。ふふ。

ちょっぴりこわい印象がちょっとずつ変わっていったのは、いつ事だったかなって。
思い出して静かに口角が上がってしまいます。
寮対抗などでご一緒すると、珠子さまの凛とした雰囲気が時々喜びに柔らかくなったり、悔しさが滲んだり。
実はそんな感情の機微を見ているのが好きでした、というのは今更ながらの告白でした。

ご卒業おめでとうございます。
この先も珠子さまらしく歩んでいけますように。

初見でとても厳しそうな真面目そうな方だなあと思っていました。
ですが、同級生同士でお話しているところを見たり、寮対抗戦でお会いしたりして
印象が大分変りました。
結局お喋りする機会はありませんでしたが、どんなふうに印象が変わったかは
ナイショにしておきます。
ご卒業、おめでとうございます。
変わらずにお元気で。

珠子さま、ご卒業おめでとうございます。
珠子さまとの思い出といえば、やはり深葉祭の若草物語が思い出深いです。
普段の珠子さまのイメージとは違うジョーとのギャップと、役ではないときのいつもの珠子さま、いろんな姿を見せていただきました。
珠子さまの冷静でありながら、ノリのいい積極的な姿勢は他の方にはない魅力だと思います。
思慮深く、時には大胆に歩みを進める珠子さまがどんな道を歩まれるのか、私は楽しみで仕方ありません。
そしてどうかその道の先にたくさんの幸運がありますよう、お祈りしています。

珠子さまの印象は深葉生のお手本になる優等生でした。
文芸部所属と伺いましたし、図書館でも何度もお見かけしましたので、
その印象は今も変わりません。
が、それだけではなく、同級生のお姉さま方と戯れたり悪ノリしたり、
そんなお噂も漏れ聞こえて…
お話しする機会があればと悔やまれます。
ご卒業おめでとうございます。
どうぞお元気で。
マリア様がいつもご一緒にいらっしゃいます。

御卒業、御目出度う御座います。
イベントの際等で、いつも真っ先に声を掛けて下さるのは紫苑さまでした。
何気ない風でいて隅々まで目が行き届いている紫苑さまに対し、
武道の達人を前にした時のような緊張感と、それとは真逆の安心感を感じておりました。
他の何にも例えようのない唯一無二の感覚だったため、御卒業という喜ばしい場であるにも関わらず
何やら急に胸の内に風が吹き込むような物寂しさが先に立ってしまいますが。
ミス深葉に相応しい淑女であられる珠子さまのご多幸をお祈り申し上げます。